デンゼル・ワシントン
Denzel Washington

 アンソニー・ハバードを演じる。
 アパルトヘイト政策に対する黒人解放の闘士を演じた「遠い夜明け」で、87年アカデミー助演男優賞にノミネートされ、エドワード・ズウィック監督の「グローリー」で89年アカデミー助演男優賞受賞。監督とは「戦火の勇気」(96) でも組む。92年「マルコムX」のマルコム役でアカデミー主演賞候補になり、ニューヨーク映画批評家賞主演男優賞、ベルリン映画祭主演男優賞受賞。興行も大ヒットし社会現象を起こし、すぐれた演技力と精悍なセックス・アピールで大スターになる。96年度NAACPイメージ賞を受賞。
 54年12月28日、ニューヨーク州マウント・バーノン生まれ。父は牧師、母はゴスペル歌手だった。フォーダム大学でジャーナリズムを専攻。卒業後、サンフランシスコのアメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を勉強し、81年にオフ・ブロードウェイの“When the Chickens Come Home To Roost”でマルコムXを演じ注目される。
 オビー賞を受賞した舞台の当たり役を映画でも演じたノーマン・ジュイソン監督「ソルジャー・ストーリー」(84) で認められるが、映画デビューは81年の「ハロー・ダディ」(V) 。
 そのほかの作品「キングの報酬」(85) 「ジョージ・マッケンナ物語」(V・86) 「女王と祖国のために」(V・88) 「私の愛したゴースト」(89) 「モ'・ベター・ブルース」(90) 「ミシシッピー・マサラ」「リコシェ」(91) 「から騒ぎ」「ペリカン文書」「フィラデルフィア」(93) 「クリムゾン・タイド」「バーチュオシティ」「青いドレスの女」(兼製作・95) 「天使の贈り物」(96) 「悪魔を憐れむ歌」(97) 「ラストゲーム」(98) などがある。
 テレビはシシー・タイスン主演「ウィルマ」(77) や、6年間つづいたシリーズ“St.Elsewhere”の医師役などで人気を得た。
 エミー賞候補になったドキュメンタリー“Hank Aaron:Chasing The Dream”を製作総指揮。子供向きの物語アルバムでナレーションを務めた“John Henry”は96年グラミー賞にノミネートされる。
 歌手ポーレッタ・ピアソンと結婚。4児の父になる。「マルコムX」と「クリムゾン・タイド」のキャンペーンで来日した。
 次回作はフィリップ・ノイス監督“The Bone Collector”。

* C o m m e n t
 ズウィック監督とまた仕事が出来て最高だ。これはアクションとアイデアの映画であり、同時に重要なテーマを扱っている。
 テロリズムに対して、いかにFBIとCIAは機能するか、その役割を検証している。それと憲法と人権憲章が保証している人間の自由を、最大限に利用しているテロリズムとの戦いの中で、どこまで我々は自らを守るべきかという、我々の社会についての映画だ。
 貿易センター爆破事件を担当したFBI特別捜査官に会って多くのことを学んだ。彼ら捜査官に対するプレッシャーというのは、とんでもなく大きいことが分かった。上司、マスコミ、それに国民のすべてが答えを求めている。それも即答として…。
 それと情報がどのように伝えられて行くのか、また伝わらないかも知った。彼らのような機関が、どのような時に情報を流し、どのような場合には流さないかが把握できた。
 ケニアで起こったテロ事件は、この映画がいかに重要なテーマを描いているかを、あらためて世界に訴えていると思う。

アネット・ベニング
Annette Bening

 エリース・クラフトを演じる。
 90年のハードボイルド・サスペンス「グリフターズ/詐欺師たち」で悪女をやりアカデミー助演女優賞にノミネート。全米映画批評家賞を受賞し、一躍スターになる。
 コケティッシュな愛らしいチャームに加えて、インテリジェンスに輝き、ミステリアスな女性心理を演じて抜群のうまさを見せる。
 大統領と恋に落ちるヒロインを演じた「アメリカン・プレジデント」(95) ではゴールデン・グローブ賞主演賞にノミネートされた。
 58年5月5日、カンザス州トペカ生まれ。ハイスクール時代から地方劇団に出演。サンフランシスコ州立大学卒業後、アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学び、87年“Coastal Disturbances”でトニー賞候補になりクラーレンス・ダーウェント新人賞受賞。テレビ「マイアミ・バイス」などにゲスト出演する。
 88年にコメディ「大混乱」でデビュー。オスカー候補以後、91年にはロバート・デ・ニーロ「真実の瞬間」、ハリソン・フォード「心の旅」、ウォーレン・ビーティ「バグジー」と3本の話題作で大スターの相手を務め、さらにプレイボーイとして有名なビーティと92年3月に結婚ゴールイン。時の人となりハリウッドの話題を独占。ビーティとは「めぐり逢い」(94) で再共演し、94年8月に男の子が誕生する。
 そのほかの作品「恋の掟」(89) 「ハリウッドにくちづけ」(90) 「リチャード三世」(95) 「マーズ・アタック!」(96)。
 新作に“In Dreams”がある。

* C o m m e n t
 CIAの隠された部分、中東問題など、まさに今の映画です。現在のイラクと中東のニュースを注意深く見守るだけでも、この映画のテーマの骨組みを理解することができるはずです。
 私の役は秘密にあふれ、たくさんの問題を抱えている女性だったところも魅力があり、彼女の心の葛藤を表現しなければならないのもチャレンジで、とてもやりがいのある役でした。
 エリースは倫理的にも道義的な意味でも、過去に妥協をしてきたから、今ではそれを後悔しており人生の曲がり角にいると思います。そのハードルがとても高いのです。
 撮影にそなえて、CIAと軍隊に強力なコンタクトを持つテクニカル・アドバイザーのジェフ・ビーティ氏に会いました。彼から現役の女性CIA活動員を紹介され、彼女たちの超秘密主義の機関での女性としての仕事と私生活に関する情報も取材できました。
 この役は多くのスパイ映画と違い、リアルに描き込まれたヒロインなので演じるのも一苦労でした。

ブルース・ウィリス
Bruce Willis

 ウィリアム・ダヴロー将軍を演じる。
 不死身のジョン・マクレーン刑事役「ダイ・ハード」シリーズ3作(88,90,95) を大ヒットさせスーパー・スターの地位を築く。近年は「12モンキーズ」(96) 「フィフス・エレメント」「ジャッカル」(97) 「アルマゲドン」(98) とSFやサスペンス・アクションで連続大ヒットを飛ばしマネー・メイキング・スターとしても絶大の信頼が寄せられている。
 55年3月19日、軍人の父が駐留中のドイツで生まれる。母はドイツ人。2年後に帰米しニュージャージー州で成長。モントクレア州立大学を中退しニューヨークでバーテンをしながら音楽と演劇活動をし、サム・シェパード作『フール・フォー・ラブ』で主役をやり批評家からも高く評価される。
 85年、TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」でエミー賞、ゴールデン・グローブ主演男優賞受賞。世界各国で高視聴率を取り人気も上昇。
 80年の「第一の大罪」(V) などにエキストラ出演していたが、87年「ブラインド・デート」の主役で映画デビューし全米でヒット。「ダイ・ハード」で決定打を放つ。「ベイビー・トーク」(89) では赤ちゃんの声を吹き込んでいる。91年に来日し音楽活動も見せ、98年の東京国際映画祭でキャンペーンを兼ね再来日。87年にデミー・ムーアと結婚し3児の父になる。
 そのほかの作品「キャデラック・カウボーイ」(V・88) 「イン・カントリー」(V・89) 「虚栄のかがり火」(90) 「愛を殺さないで」「ハドソン・ホーク」「ビリー・バスゲイト」「ラスト・ボーイスカウト」(91) 「永遠に美しく」(92) 「スリー・リバーズ」(93) 「ノース/ちいさな旅人」「パルプ・フィクション」「薔薇の素顔」「ノーバディーズ・フール」(94) 「フォー・ルームス」(95) 「ラストマン・スタンディング」(96) 「マーキュリー・ライジング」(98) がある。
 製作会社フライング・ハートを持ち、新作“Breakfast of Champions”“The Sixth Sense”が待機している。

トニー・シャルホウブ
Tony Shalhoub

 フランク・ハダッドを演じる。
 大ヒット作「メン・イン・ブラック」(97) の質屋を経営しているエイリアン役でファンによく知られる。スタンリー・トゥッチ主演・監督「ジェフとギャルソン、リストランテの夜」(97) でイタリア人の名シェフを好演し全米映画批評家協会賞助演男優賞を受賞。トゥッチ監督・主演第2作でFOXサーチライト・ピクチャーズの“The Impostors”でも再度トゥッチと共演する。
 ジョン・トラボルタ共演“A Civil Action”や“The Tic Code”など新作が待機し、キャラクター俳優として近年めざましい活躍をしている。
 イェール大学で演劇を専攻。ニューヨーク・シェイクスピア・フェスティバルや、ブロードウェイで活躍。“Conversations With My Father”でトニー賞にノミネート。“The Heidi Chronicles”などが代表作。
 90年「クイックチェンジ」(V) で映画デビュー。「ロングタイム・コンパニオン」(90) 、カンヌ映画祭グランプリ受賞作「バートン・フィンク」(91) 「ハネムーン・イン・ベガス」(92) 「ボビー・フィッシャーを探して」「アダムス・ファミリー2」 (93) 「星に想いを」(94) 「普通じゃない」「ガタカ」(97) などに出演。
 NBCのTVシリーズ“Wings”でイタリア人の運転手をやり人気を呼び、「X-ファイル」などにもゲスト出演。TVムービーでは“Day One”(89) 、ベット・ミドラー共演“Gypsy ”(93) などがある。

* C o m m e n t
 国への責任と家族への思いの中で、心が引き裂かれるFBI捜査官フランクは、非常に倫理観の強い男だ。彼には矛盾が内在している。アメリカで仕事を続けたい一方で、中東でも働きたいと思っている。愛国心がありながら、政府のシステムが何をするにもスローなのに苛立っている。戒厳令の布告で自宅を閉鎖されたことに裏切りを感じるんだ。複雑な心理を演じられて、ぼくの俳優人生でも最高の役だった。

サミ・ボージラ
Sami Bouajila

 サミール・ナジデを演じる。
 日本ではシャルロット・ゲンズブールの恋人を演じた幻想的サスペンス「アンナ・オズ」(96) で紹介されたフランスの若手スターで、彼のハリウッド進出第1作。
 フランスのグルノーブル生まれ。コンサバトーレ・レジョナール・ド・グルノーブルを経て、エコール・ドゥ・コントラ・ドラマティーク・ナショナル・ド・サン=エシャンヌで演劇を学ぶ。
 91年、パリに出て『ロミオとジュリエット』など舞台で活躍。
 映画デビュー作“La Thune”でミシェル・シモン賞にノミネートされ認められる。
 出演映画に“Les Histoires d'Amour Finissent Mal en General”“Les Silence du Palais”“Bye Bye”“Le Demenagement”“Artemisia”があり、カンヌ映画祭でも上映され好評を博した作品が多い。

デイビッド・プローバル
David Proval

 ダニー・サスマンを演じる。
 ジャッジ・ラインホールド共演「バイス・バーサ」(V・88) などで認められ30本近い映画に助演で出ている。
 近年は「蜘蛛女」「ショーシャンクの空に」(94) “The Brady Bunch Movie”(95) 「ザ・ファントム」(V・96) 「レリック」(97) などがある。
 TVは「ロックフォードの事件メモ」などに出演。“Picket Fences”で演じた“フランク・ザ・ポテトマン”というキャラクターで人気を呼んだ。


TM and (c) Fox and its related entities. All rights reserved.