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9月7日(火)、「アイ,ロボット」で巨大な陰謀に立ち向かう主人公、スプーナー刑事を演じ、作品の製作総指揮も務めたウィル・スミスが6度目の来日を果たし、パークハイアット東京(東京・新宿)にて来日記者会見を行いました。当日は、ゲストとして科学技術振興事業団ERATO北野共生システムプロジェクトで研究開発されたヒューマノイド・ロボット“PINO”も駆けつけました。オフィシャルサイトではその模様を全文掲載でお送りします。

来日は6回目ということですが、今のご気分は?

どしゃ降りになったり晴れてみたり……天候が不安定ですね。L.A.は絶対雨が降らないですからね。

「アイ,ロボット」にあわせて神様も(私たちを)楽しませたり感動させたりしているんじゃないでしょうか(笑)。
その通りだと思います。笑いあり、ドラマあり、知的なストーリーがあり、多くの特殊効果がある……「アイ,ロボット」は素晴らしい作品だと思います。子供も楽しめますが、大人も十分に楽しむことができる作品です。

映画のように、人間に代わって作業を行うロボットが登場したら何をやってもらいたいですか?
女性版ロボットが登場して欲しいですね。そうしたら浜辺を一緒に散歩したりできますから。私が最も欲しいロボットは、ゴルフをするときにキャディをしてくれるロボットです。カップまでの距離、風向き、最適なクラブを教えてくれるロボット……しかも時には「そのクラブを使わないで下さい。それを使うほどあなたはゴルフ上手くないですよ」といったアドバイスもしてくれるロボットです(笑)。

科学技術はどこまで進歩してほしいと思いますか?
私は科学技術の類が大好きです。ロボットやコンピューターなどは常に最先端のものを手に入れたいと思っています。ロボットが人間の生活に入り込むのは大歓迎ですね。この映画が他のロボット映画と違う点は、ロボットはプログラム通りに動いていて何も欠陥は無いということです。人間側の論理に欠陥があるということなんです。

この映画は“ロボット3原則”がテーマですが、ウィルさんの“人生の3原則”は何ですか?
私個人の3原則というのは特に持っていませんが、(製作に関わった立場として)映画製作の1つ目の原則は“人々が観てくれる映画を作る”ということです。2つ目の原則は“何か問題を抱えているキャラクターを設定する”ということ、そして3つ目の原則は「アイ,ロボット」に携わって気がついたのですが、“最初のシーンでヌードを見せる”ということです(笑)。

ウィル・スミスさんの曲は2035年にも聞かれていると思いますか?
2004年の今でさえ残ってないくらいですから(笑)。1〜2曲くらいは残っていてほしいな〜という希望はあります。でもスティーヴィー・ワンダーほどは残っていないでしょう。

劇中で使われている音楽は、ウィルさん選曲のものなのですか?
音楽の選択、ファッション、室内の装飾……それらはキャラクターを端的に表しているものなので、自分が選びました。近未来的なアイテムが多いのですが、現在のものも登場します。なので、近未来の話であるにもかかわらず、皆さんが親しみを持ってもらえるようになっています。

本作について、俳優としてのウィル・スミス、製作総指揮としてのウィル・スミス、両方のコメントを頂きたいのですが。
まず、俳優ウィル・スミスから製作総指揮のウィル・スミスへのコメントなのですが、「あまり俺は頭がよくないから放っといてくれ!」と言いたいです(笑)。逆に製作総指揮のウィル・スミスが俳優のウィル・スミスにコメントするならば、「無駄な時間をかけないでくれ。お金も無駄になるから。勉強を家でしてくれれば、もっと早く撮影が終わるんだよ」といった感じです。

製作総指揮を担当することになった経緯を教えてください。
まず20世紀フォックスから脚本が送られてきたんです。でも、100パーセントこの脚本でいけるとは思っていなかったんです。そこで、友人のアキヴァ・ゴールズマンに参加してもらいました。そしてフォックスと話を進めていく段階で、私が製作総指揮を担当することになったんです。

6回目の来日だそうですが、日本でしてみたいことは何ですか?
寿司がとにかく大好きなんです。3日間、日本に滞在するので沢山のレストランに行きたいと思います。

来日してからお寿司は何回食べましたか?
今日の朝食も寿司でした。毎食お寿司でもいいです(笑)。好きなネタはトロです。でもワサビは苦手です。前に友達が刺し身の上にワサビ丸ごと乗せて食べるんだよと言われて騙されて、辛い経験をしたんです。その友達とは、もう友達でも何でもないです(笑)。

撮影で苦労した点は?
今回のような特殊効果の多い映画に出演できたことはとても嬉しかったですが、撮影は苦労しました。一番楽しかった時は、編集も全て終り、この「アイ,ロボット」を観た時です。想像を絶するような体験でした。例えばカーチェイスのシーンは90パーセント以上がCGでできています。道路も車もロボットも全部CGなんです。あの中で唯一リアルなのは車の内部と私だけです。なので、完成版を観たときは、私も1人の映画ファンとして楽しめました。

最もお気に入りのシーンは?
一番好きなシーンはラニング博士の死因について、サニーに尋問しているところです。あのシーンは、この映画のコンセプトを明確に表していると思います。つまり、人間とロボットをどのように線を引くのか、何が人間で何がロボットなのかという点を芸術的に描いていると思います。

日本の女性は好きですか?
(大声で)イエス、イエス! はい、はい!

日本の女性のどのようなところが好きですか?
この会見、妻にも見られちゃうのかなぁ(笑)。私のことをとても大事にしてくれるところが好きです。これ以上話すとボロが出ちゃうので、この辺で勘弁してください。そうしないと暴走してその模様がCNNで放送されてしまいます(笑)。

サニーと共演した感想や苦労した点を教えてください。
今回は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムと同じような方式で撮りました。サニーを演じているのはアラン・テュディックという俳優です。彼は緑色のスーツを着込んでいました。もちろん後でCGの加工をしてサニーになりましたが。この映画で非常に人間的な雰囲気を醸し出しているのは、やはり俳優同士が目を見つめ合って演じていたからだと思います。

ブリジット・モイナハンさんが来日したときに、アランさんの緑色のスーツは身体にピッタリだったために、身体のラインが丸見えで気になって仕方がなかったとおっしゃっていましたが……
あのタイツはシワが出来てしまうといけないので、とにかくピチピチな状態なんです。全てが見えてしまうんです。何もかも。名前も住所も(笑)。彼と目を見つめあって演じていても、どうしても下のほうに目がいっちゃうんですよ。早くその“銃”をしまってくれよって思いました(笑)。なのでシリアスなシーンは演じるのが大変でした。

ブリジットさんはウィルさんのことを“感情豊かな素晴らしい俳優”とおっしゃっていましたが、ウィルさんはブリジットさんをどのような女優だと思いますか?
彼女は背が高くてとても美しい方だと思います。いい友人としてつきあえると思いました。幅のある女優さんですね。

映画に出演して得られた新しい考えなどありますか?
映画「アリ」でマイケル・マン監督と仕事をしたのですが、彼の言ったことが私のキャリア、そして考えを全て変えてくれました。彼は映画のキャストやスタッフは、人間の心理を芸術的に描き出すのが仕事なんだと話をしていたんです。私は「アイ,ロボット」の脚本を受け取った時にそれを心理学者に見せて、このキャラクターがなぜこのような行動をするのか説明してもらったんです。その結果、自分の心の中のドアが開いたような感じでした。

“ロボット3原則”に4番目があるとしたら何だと思いますか?
実はアイザック・アシモフの短編の中には“4番目の原則”があるんです。映画はこの4番目の原則に基づいているんです。それは1番目の原則「ロボットは人間に危害を加えてはならない」を再解釈したもので、“人間”の部分を“人類”に置き換えたものなんです。つまり、人類を守るためであったら、個々の人間に危害が与えられることを否定しないという原則です。おっと、これ以上は……コメントを控えておきましょう(笑)。

ありがとうございました。



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