肌の色だけでなく、テレサとじゃれている姿も、スポーツに興味がないことも、パーシーはサイモンの全てが気に入らない。サイモンは何とかジョーンズ家の地下室に泊めてもらえることになったものの、監視役のパーシーとひとつのベッドで寝る有り様。サイモンは何とかパーシーに気に入られようと悪戦苦闘するが、そのどれもがことごとく失敗。かえってパーシーを怒らせてしまう。しかしパーシーの心配事は他にあった。「サイモンは何かを隠している」――長年の銀行融資担当としての勘がそう告げているのだった。
 深夜に家を抜け出したサイモンとテレサは、夜景の美しい丘に出かける。「早く結婚したい」、「あなたは最高のパパになるわ」――2人は変わることのない愛を確かめ合っていた……。しかし翌朝、身元調査によって、サイモンのクビが明らかになる。ショックを受けたテレサは、「何でも話し合う約束だったのに!」という言葉を残して家を飛び出してしまう。さらに、夫が銀婚式の“誓いの言葉”を参考書から写そうとしていたことに怒ったマリリンも、同じく家を出る。愛する女性が去った後、いがみ合いながらも似た者同士のパーシーとサイモンは、寂しく取り残されてしまうのだった……。 |