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INTRODUCTION#01

 全世界の男と女のモンダイは、いつの時代もやっぱり“愛”。アイルランドの片田舎に住むマジメで夢多き5人の男たちは、アメリカン・ガールに“本当のオトコ”とは何かを教えるべく熱意を燃やした……? あの抱腹絶倒、スッポンポンのイギリス映画「フル・モンティ」を贈り出した敏腕プロデューサー、ウベルト・パゾリーニが再び放ったモンダイ作がやってきた。とんちんかんなオトコたちがイイ女をゲットしようとして繰り広げるズレまくりの結婚大作戦。静かで美しいアイルランドの小さな村は、ある1本の映画がきっかけでムズムズ、ドキドキ、時ならぬ恋の季節に突入する。




INTRODUCTION#02

 アイルランド、ドニゴールの小さな村。年々人口が減少しつつあるこの村では、最後に結婚式が行われてから何年もの月日が過ぎていた。離婚や葬式は世間並みに発生するけれど、適齢期の女性はほとんどおらず、新しいロマンスの花咲く兆しはまったくない。この村を出て行かない限り、独身の男たちは一生このままでいるしかない。そこで彼らが考えたのが、新聞広告を出してフロリダからアメリカ美人を呼び寄せること。年に一度の村のダンス・パーティに招待し、結婚までこぎ着けようというのだ。なんと無謀な作戦! けれど、案の定これが失敗に終わろうとしたとき、今までずっと目の前にいながら無視していた女性たちとの間に予期せぬ恋の炎が燃え上がり始めた!? “パブが恋人”のキーランは髪を金色に染めて筋力トレーニングを始め、未だ童貞のオリーは性の儀式を済ませておこうと焦りまくり、キーランの兄イアンは昔あきらめた恋の夢を思い出す。元サッカー選手のバーテンダー、パットはパブを花の香りで満たし、10代のショーンはセクシー・ポーズの練習にいそしみ、真面目なマローン神父までが触発されてヘンな映画を見始める……。




INTRODUCTION#03

 未来の妻を釣り上げようと必死になればなるほど見えてくる男たちの本当の姿。そして女たちもまた、いつしか夫を釣り上げようと躍起になっている。結婚大作戦が村に新たな誘惑の火花を散らせ、やがて、誰もが“大切なものは近くにあった”ことに気付くのだ。
 これは、愚かだけれどカワイイ男たちと、強くてカシコイ女たちが繰り広げる愛すべきコメディ。世界的な大ヒットになると同時に、アカデミー賞4部門にノミネートされ、みごとオリジナル作曲賞に輝いた「フル・モンティ」を世に贈ったパゾリーニは、今回、男性側の視点に女性側からの視点も盛り込んで、魅力的なキャラクターが躍動する愉快でリアルな恋の物語を作り出した。
 彼は今回も「フル・モンティ」と同じく、脚本家と監督に新人を起用した。テレビ・シリーズを見て白羽の矢を立てたウィリアム・アイボリーとともに4年をかけて脚本を練り上げ、短編映画での手腕を買ってアイリーン・リッチーを監督に指名した。アイボリーは、アイルランドならではの風俗やコミカルな会話の妙を脚本に取り入れ、キャラクターがストーリーを引っ張っていくタイプの群像ドラマを書き上げた。そして、ここに描かれた人間関係の機微と感情に魅了されたリッチーは、キャラクターに命を吹き込み、ロマンチシズムとユーモアが微妙に溶けあうこの作品でその秀逸なセンスを遺憾なく披露している。








INTRODUCTION#04

 製作者たちはキャスティングに当たって、村の住人が実在するかのように感じられ、観客が感情移入できるように、既成のイメージのない俳優たちを選んだ。中には、シボーンを演じたキャスリーン・ブラッドレイやエラに扮した10歳の少女デボラ・バーネットのように、地元の演劇サークルで発掘された人もいる。結果、「ナッシング・パーソナル/報復の無差別爆破」でベネチア映画祭助演男優賞を受賞した若手イアン・ハート、フルート奏者でもあり舞台で活躍しているニーアム・キューザック、「ブレイブハート」のショーン・マッギンレイ、「タイタニック」のユアン・スチュアートらベテランと、演技未経験者が入り混じった編成で、生き生きとした演技のアンサンブルを生み出した。
  ドキュメンタリーとも言えるほどにリアルな村の情景を捉えた撮影監督は、「プロヴァンス物語/マルセルの夏」などのロベール・アラズラキ。彼は、村の飾り気のない雰囲気を出すために、美しい風景をあえて平凡に見えるように撮影した。プロダクション・デザイナーのトム・マクラーフは、田舎の村のイメージを作るために、実際にはもっと現代的だったドニゴールのキンカズラ村を一変させた。より古ぼけて見えるよう、建物などすべてがくすんだ色に塗り替えられた。
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